技術書を購入する際、「紙と電子のどちらを選ぶべきか」という判断に迷う方は多いのではないでしょうか。
私も少し前に、この選択でかなり悩んだことがあります。
(迷った際の記事はこちら。1週間の振り返り(2024/11/9~2024/11/15))
この時の決め手は、固定レイアウト型電子書籍への懸念でした。
キーワード検索ができませんし、そういった時には紙のようにパラパラめくれないデメリットが強く出ます。
また、技術書はこの固定レイアウト型の電子書籍が多いということで、結果として紙の本を選択しました。
とは言え、最終的な判断というよりは、「使ってみて判断しよう」という姿勢で、紙vs電子の結論は保留にしていました。
そして今回、自分なりの結論に至りました。
結論から言うと、私は電子書籍をお勧めします。
その最大の理由は「デジタル拡張性」にあります。
デジタル拡張性とは
デジタル拡張性とは、デジタルな外部機能と連携できる性質のことです。
それっぽい言葉ですが、私が勝手に作った言葉で恐縮です…
例えば、電子書籍では以下のようなことが可能です:
- ハイライトした部分を全コピして生成AIに投げ込んで、要約したり内容について対話的に学習したりできる
- 音声として読み上げてくれる
- ブログ執筆時の引用が容易
- 目次と本文を同時に開いての並行読みができる(紙でもできなくはないが、コピーを取るのが手間だったり、机という限られたワークスペースでのやりにくさがある)
- 理解が難しい箇所をスクショで撮って生成AIに質問できる
こういったデジタル拡張性は、紙の書籍にはない電子書籍の大きな魅力です。
紙の価値 vs 電子のポテンシャル
確かに、紙本には独自の価値がありますよね。
- 圧倒的な読書体験の質
- 手軽に書き込める
- 目に優しい
- 紙の匂いがいい
- 読み進めると湧いてくる達成感
一言で言えば、エモい。
これは紙本が持つ、捨てがたい大きな魅力だと思います。
一方で、電子書籍の持つデジタル拡張性は、将来的にもさらに広がる可能性が高いです。
私自身、電子書籍を使い始めて約10年になりますが、当時と今とでは活用できる機能が大きく異なります。
当時でも、ハイライトぐらいはできましたが、生成AIはなかったですしね。
ですが、それが今となっては様々なことができるようになり、例えば当時買った貫井徳郎の「乱反射」とかでも、上に例示したような機能を使えるわけです。
それを考えると、現在購入した電子書籍でも、将来的にはより多くのことができそうですよね!
固定レイアウトだとしても
固定レイアウトの電子書籍では、一部のデジタル拡張機能は制限されます。
ですが、目次との並行読みのしやすさや、生成AIへのスクショ投げだけでも、紙の持つエモみを補って余りあるメリットがあると思います。
この辺りは、価値観に寄るところが大きいでしょうし、紙の書籍を選ぶことも全くおかしいとは思いません。
個人的には、技術書は学習のためのツールであり、感覚的な好みよりも、学習効率や知識の活用のしやすさを重視すべきだと考えます。
まとめ
以上より、技術書は、その学習ツールとしての性質と、デジタル拡張性がもたらす可能性を考慮して、電子書籍を選ぶべきだと考えます。
まあ、正解がある話でもないですし、いろいろな意見を聞いてみたいところですね。
ご意見がありましたら、ぜひお聞かせ下さい!
最後までお読み下さり、ありがとうございました!