こちらは「Happiness Chain Advent Calendar 2024」の6日目の記事です。
Happiness Chain Advent Calendar 2024 - Adventar
こんにちは。
keisukeと申します。
7月の終わりにHappinessChainに入会しまして、ITエンジニアになるべく、日々学習に勤しんでおります。
40代後半ですので、若干遅めの挑戦かも知れません。
現在はトンネル点検の会社に勤めております。
今回のブログでは、私自身の過去の失敗を踏まえて、目標達成における順次戦略と累積戦略の重要性について書いてみたいと思います。
過去の失敗とは
先ず、簡単に過去の失敗について。
それは、かつての司法書士試験受験生の頃の失敗です。
最終的には受かりましたし、実務にも6年半ぐらいついておりました。
それでは、見方によっては成功とも言えるのでしょうか?
否!
なぜなら、スタートラインに立つまでに5年もかかったからです。
その年月もそうですし、実際に反省点も多く、とりわけ戦略がなかったことは大きな反省点でした。
戦略とは
辿り着きたい目標がある場合、戦略は重要ですよね。
しかし、そもそも戦略とはなんなのでしょうか?
私は、その文字通り、「戦いを略すること」だと捉えています。
ん?
戦いを略するとは、何なのか?
先ず、戦いとは?
例えば、キャリアの転換を図るのであれば、そのために必要なことはなんなのか?
仮に勉強が必要だとしたら、その勉強とはなんなのか?具体的にどういった教材を使えばいいのか?
勉強以外に必要なことがあるとすれば、それは何なのか?
これらの問い自体との戦いもそうですし、その帰結である解とも格闘していく必要がありますよね。
そして、限られた椅子を目指すのであれば、そこを目指す他の人たちとも、当然戦っていかなければなりません。
ですが、それらの戦いは、本当に必要なものなのでしょうか?
もし、全てが全て必要な戦いではないのであれば、その中で不要なものを削り、本当に重要な戦いにリソースを注ぎ込むべきですよね。
そして戦略とは、この不要な戦いを省略するためのツールだと言えるのではないでしょうか。
順次戦略と累積戦略
ところで、戦略と言ってもいろいろなフレームワークがありますが、私はジョセフ・カルドウェル・ワイリーの順次戦略と累積戦略が参考になると考えています。
少し長くなりますが、これについて触れられている本から引用します。
第二次世界大戦の太平洋戦線における2つの大規模な軍事行動ーマッカーサーによる太平洋南西部での行動と、ハワイから中国沿岸部にかけての太平洋中央部での行動ーは、順次戦略として分析することができる。 (中略)これらの軍事行動はそれぞれ別個の行動から形成された、ある一定の段階を踏んでおり、しかも各段階は戦略家によってあらかじめ起こることがそれぞれはっきりと予想されており、それがどのような結果につながるのかも予測されるものだ。その実際に起こり得る結果が、その次の段階を決定し、それが次の段階や次にどのような行動を取るのか、または次にどのような行動を計画しなければならないのか、ということまで決定するのである。これが「順次戦略」という意味である。
しかし、まだ他にも戦争を実行する方法がある。これはすべてのパターンが小規模の行動の集合によって成り立っており、しかもこの小規模の行動がそれぞれ前後の順序を踏んで起こるわけではないようなタイプのものである。この小規模な行動の一つ一つは、戦争の最終結果にとってはプラスであれマイナスであれ、個別の数値のような価値しか持たないものだ。 たとえば、心理戦や経済戦は、このようなカテゴリーに当てはまるだろう。なぜなら1つの作戦の実行が、それ以前に実行されたものに順序を踏む形で、完全に依存しているわけではないからだ。これは「累積的」な効果を持っていると言うことができる。この「累積戦略」の実際の例としては、第二次世界大戦の大西洋もしくは太平洋戦線での潜水艦を使った作戦がわかりやすい。
戦略論の原点 ー軍事戦略入門ー J.C.ワイリー著 奥山真司訳
簡単に言えば、順次戦略はゴールまでのシナリオで、累積戦略は日々の積み重ねです。
ITエンジニアへの転職を目指している人であれば、順次戦略はロードマップのことで、累積戦略は平日4時間、休日10時間の学習といった感じですね。
順次戦略は描けない?
まず、キャリアにおける順次戦略ですが、 これは大抵の場合、描けません。
もう少し正確に言えば、一人でわからないなりに描いた場合、その精度は著しく低いものにならざるを得ません。
なぜなら、そのゴールまで行ったことがないからです。
行ったことがないから、そもそもゴールがよくわかりません。
そして、ゴールがわからないから、そのための必要条件もわかりません。
それでは、他者の力を借りるとしましょう。
ググれば、世にある数多の方法論が出てきます。
ですが、確かに他者が語るいろいろな方法論は出てきますけれども、それらは玉石混交です。
・・・と言えば聞こえはいいですけれども、ほとんどが石ころでしょう。
そうだとすれば、石ころの中から宝石を見つけるために、身銭を切って、第三者に聞く方法が浮かびますよね。
もちろん、誰に、どこに聞くか?というのは非常に重要にはなってきます。
それだけでも一つの語るべきテーマになりますので、今回はそちらは省略致します。
私が言いたいのは、ここで金をケチって自分で何とかするというのが極めて愚策だということです。
ググって何かをわかっていると勘違いしがちですが、結局ゴールまで行ったことがないことには変わりはありません。
そんなゴールが曖昧模糊としたものであるにも関わらず、そこに向かって独力だけでストーリーを描こうとすることは、前人未到の山に地図もないまま登るみたいなものです。
そして、この悪い例に当てはまるのが、かつての司法書士受験生としての私です。
早稲田セミナー?LEC?
100万近くもするの!?
伊藤塾とか100万超えてるじゃん!
無理無理!
っていうか、そんなのいらないでしょ!
司法書士7ヶ月合格法(という本)もあるし、いけるいける!
予備校も使っても使わなくてもどっちでもいいって書いてあるし!
この結果が、60ヶ月合格法という有様でした。
もちろん、仮に資格予備校に通っていたとしても、うまくいったとは限りません。
ですが、少なくともゴールまで辿り着いた先人たちを多数生み出してきていたノウハウがあったことは間違いなかったわけですから、外国人観光客がTシャツのまま弾丸富士登山状態の過去の私よりは、遥かにマシなロードマップを描けたはずです。
今考えれば、(法学部を出ているわけでもないのに)法律という全く門外漢の分野だからこそ、対価を支払って教えを請うべきでした。
人間は弱い生き物である
次に累積戦略についてです。
ゴールまでの順次戦略を描ければ、日々のやるべきことは決まってきます。
ですので、後はそれを淡々とやればいいだけですね。
・・・とは、ならないじゃないですか!
だって、人間だもの!
勉強つらいよー、やりたくないよー
まだ来年の試験まで時間もあるし、昨日そこそこ頑張ったから、今日はやらなくてもいいんじゃない!?
人間の弱さが出てきた時に、独りよがりな薄っぺらいロードマップしかなかった私は、幾度となく易き方へ流れておりました。
そして何より、切磋琢磨する仲間がいなかったことが、私の勉強期間がダラダラと長引いた大きな一因だったと見ています。
余談ですが、私は大学時代にトライアスロン部に入っていました。
週に20時間以上、多い時であれば30時間ぐらい練習する時もありました。
今思えば、あんな過酷なスポーツによくもまあ真剣に取り組んだものだと思いますが、あれは部活に入っていたからこそでしょう。
「あいつに負けないためにも、やんなきゃな!」
いい意味でのライバルとしての仲間がいたからこそ、できていただけの話です。
そして、それは私だけの話でもなくて、部全体としても、OBになってから続ける人はあまり多くはありませんでした。
話を戻します。
あの時、同じ法律を志す仲間がいたら、もう少し変わっていたのではないか?
そういった意味でも、資格予備校に通っていたらよかったなと思います。
日々の支えとなったであろうことを思うと、ひょっとしたらロードマップを与えてもらう以上の価値があったのかも知れません。
苦楽を共にした仲間は、その後の人生でも大切な存在になり得ますからね。
あの時、ちょっと高いと思った身銭をケチったことで失った価値は、存外大きかった気がしてなりません。
まあ今となっては、全てたらればに過ぎないわけですが。
一緒に学ぼうぜ!
以上の経緯から、私はHappinessChainを選びました。
HappinessChainはそのロードマップもそうですが、私の目には、そこで学ぶ生徒の皆さんがとても魅力的に映りました。
Xで #HappinessChain で検索した時に出てくる面々の本気感が、痛いぐらいに伝わってきました。
学びでキャリアを変えようという強い思い。
そしてその思いの下に、実践する姿勢。
土日はもちろん、平日もやっているのがいい。
40代でITエンジニアへのキャリアチェンジなんてできるのだろうか?
でも、ここでだったら。
もしかしたら。
そう考えて、HappinessChainの門戸を叩いたのでした。
これを読んでいる人は、HC生が多いでしょうか?
そうではないけれども、でもITエンジニアには心底なりたい、そう考えているあなたへ。
ぜひHappinessChainに入ってみませんか?
若い方はもちろん、私のように40代以上の方でも大歓迎です。
まだ何も成し遂げていない私はITエンジニアへの転職を約束はできませんが、向学心に溢れた仲間がいることは保証します。
何かを変えてみたい。
自分を試してみたい。
諦められないから、諦めることを諦めるしかない。
あなたと共に学べることを楽しみにしています!
Happiness Chain
HappinessChain運営者ゆうだいさんのXアカウント
随分と、長い文章になってしまいました。
最後までお読み下さり、本当にありがとうございました!